
日本語教員試験受けてみようかな…
独学で試験に合格できる?
このように、日本語教員試験の独学合格を目指すという方も多いと思います。
本記事は日本語教員試験の受験を予定している方が対象です。
試験の概要、独学合格におすすめのテキストについて徹底解説していきます。
試験本番に備えてしっかり準備しておきたいという方は、ぜひ最後までご一読ください。
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日本語教員試験とは?
日本語教員試験は、認定日本語教育機関(=文部科学大臣の認定を受けた日本語教育機関)で日本語教育課程を担当する登録日本語教員になるために必要となる資格試験です。
全ての日本語教師が日本語教員試験を受験しなければならないわけではありません。
あくまでも、認定日本語教育機関で働いている場合や、これから認定日本語教育機関で働きたいと考えている場合に受験する必要がある試験です。
日本語教員試験の概要
日本語教員試験の概要は以下の通りです。
試験資格 | 年齢、学歴、国籍等の条件は不問 |
出願方法 | オンライン出願 |
出題内容 | 試験①基礎試験:100問(選択式) 試験②応用試験:聴解50問(選択式)、読解50問(選択式) |
合格基準 | 試験①基礎試験:各区分で6割の得点がある、かつ総合得点で8割の得点がある 試験②応用試験:総合得点で6割の得点がある |
当日の試験時間 | 9:00~16:30(応用試験まで受験する場合) |
受験料 | 18,900円(基礎試験・応用試験受験の場合) |
日本語教員試験の特徴は、基礎試験と応用試験の2つがあることです。
基礎試験は、日本語教育を行うために必要となる基礎的な知識や技能について各区分から出題されます。各区分とは「(1)社会・文化・地域」「(2)言語と社会」「(3)言語と心理」「(4)言語と教育(教育実習を除く)」「(5)言語」の5つを指しています。
応用試験は、基礎的な知識や技能を活用した、教育実践に即した問題が出題されます。5つの区分を横断する問題が出題されるので、基礎試験よりも難易度が高いです。
また、日本語学習者の発話、教室での学習者と教員とのやりとりなどの音声を聞いて答える問題も出題されます。
独学でも日本語教員試験に合格できる?
日本語教育試験は、しっかり準備をしておけば、独学でも合格することは十分可能でしょう。
なぜなら、日本語教育試験の出題内容は、「(1)社会・文化・地域」「(2)言語と社会」「(3)言語と心理」「(4)言語と教育(教育実習を除く)」「(5)言語」の5区分からなっているからです。
この5区分は日本語教育能力検定試験と同じ出題内容なので、試験当日にどんな内容が出題されるかは、日本語教育能力検定試験の対策本などで練習しておけば、ある程度は予想がつきます。
独学で日本語教員試験に合格するためのおすすめテキスト5選
日本語教員試験に向けて準備をしようと考えているけど、何を使って勉強したらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、独学で日本語教員試験合格を目指したい方向けに、おすすめのテキスト5選を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
【出題範囲完全対応】『日本語教員試験 対策用語集』

1冊目にご紹介するのは『日本語教員試験 対策用語集』(アルク出版)です。
こちらの書籍は、日本語教員試験の「日本語教師【養成】における教育内容(必須の教育内容)」に完全対応している試験対策用語集になります。
日本語学習者を取り巻く環境、国際情勢、学習者の心理、指導法など、日本語教員試験の出題範囲を網羅しているのが本書の特徴です。
用語には「必須」「重要」「基本」のアイコンが付いているので効率よく学べるだけでなく、無料アプリ「booco」を使えば、スマホからも用語チェックができます。
日本語教員試験を受けるなら、マストで持っておきたい一冊です。
【試験対策問題付き】『日本語教員試験 まるわかりガイド』

2冊目にご紹介するのは『日本語教員試験 まるわかりガイド』(アルク出版)です。
こちらの書籍は、登録日本語教員と日本語教員試験の概要、日本語教員試験の予想問題がセットになったガイドブックになります。
「登録日本語教員にないたいけど、何から始めたらいいか分からない」と悩まれている方は、この『日本語教員試験 まるわかりガイド』を一読されることを強くお薦めします。
本書の構成ですが、前半は「まるわかりポイント1:登録日本語教員制度&日本語教員試験」と題し、登録日本語教員、日本語教員試験に関する、よくある5つの疑問をわかりやすく解説。
後半は「まるわかりポイント2:試験対策問題」と題して、基礎試験と応用試験(読解)対策、応用試験(聴解)対策、穴埋め問題や2択問題など、問題の種類も多岐にわたります。
【これから日本語教師を目指す方に】『日本語教師になる本2024 イカロスMOOK』

3冊目にご紹介するのは『日本語教師になる本2024 イカロスMOOK』(イカロス出版)です。
こちらの書籍は、これから日本語教師を目指す方向けの情報誌になります。
本書の構成は「Part1 日本語を教えるってどんな仕事?」「Part2 プロの日本語教師になるには?」「Part3 日本語教師の仕事に就くには?」「Part4海外やボランティアで日本語を教えるには?」「Part5日本語教師としてキャリアアップするには?」の全5パートです。
Part2には、日本語教員試験や登録日本語教員関連について詳しく書かれています。
現役教師のインタビューなども掲載されており、多方面から情報収集したい方におすすめです。
【合格したいなら】『図表でスッキリわかる 日本語教育能力検定試験 合格キーワード1400』

4冊目にご紹介するのは『図表でスッキリわかる 日本語教育能力検定試験 合格キーワード1400』(晶文社)です。
こちらの書籍は、日本語教育能力検定試験向けの用語集で、合格水準に達成するための必修のキーワード1452語が掲載されています。
著者は30年以上にわたり日本語教育能力検定試験と受験生に向き合ってきた検定試験のカリスマ。
構成は、基本となる重要なキーワードの「見出し語」、見出し語に深く関連するキーワードの「小見出し語」、見出し語または小見出し語に関連するキーワードの「関連語」の三層構造です。
文章だけでは理解しづらいキーワードには用例が載っているだけでなく、図表をふんだんに活用した解説があるのも本書の魅力となっています。
【新出題範囲もカバー】『日本語教育能力検定試験 対策問題集』

5冊目にご紹介するのは『日本語教育能力検定試験 対策問題集』(アルク出版)です。
こちらの書籍は、日本語教育能力検定試験対策のための問題集ですが、日本語教員試験の受験を考えている方の試験対策としてもお使いいただけます。
本書の特長は、「社会・文化・地域」「言語と社会」「言語と心理」「言語と教育」「言語」のキーワード問題と演習問題と、それぞれの問題に詳しい解説を掲載。
聴解問題は無料のダウンロード音声付き、記述式問題対策は書き方のコツも教えてくれます。
日本語教員試験の出題範囲である日本語教育「必須の教育内容50項目」をもとにした構成になっているので、日本語教員試験を受験される方も持っておきたい一冊です。
本記事のまとめ
いかがでしたか。
本記事は「日本語教員試験の概要」「独学で日本語教員試験に合格するためのおすすめテキスト5選」について解説してきました。
日本語教員試験の概要は以下の通りです。
- 試験資格:年齢、学歴、国籍等の条件は不問
- 出願方法:オンライン出願
- 出題内容
試験①基礎試験:100問(選択式)
試験②応用試験:聴解50問(選択式)読解50問(選択式) - 合格基準
試験①基礎試験:各区分で6割の得点がある、かつ総合得点で8割の得点がある
試験②応用試験:総合得点で6割の得点がある - 受験料:18,900円(基礎試験・応用試験受験の場合)
独学で日本語教員試験に合格するためのおすすめテキストは以下の通りです。
- 『日本語教員試験 対策用語集』(アルク出版)
- 『日本語教員試験 まるわかりガイド』(アルク出版)
- 『日本語教師になる本2024 イカロスMOOK』(イカロス出版)
- 『図表でスッキリわかる 日本語教育能力検定試験 合格キーワード1400』(晶文社)
- 『日本語教育能力検定試験 対策問題集』(アルク出版)
本記事を参考に、ぜひおすすめの一冊を選んでみてくださいね。
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