ワーキングホリデー期間中に日本語教師を経験したい!
どんな方法がある?おすすめの国は?
このように、ワーキングホリデーをしながら日本語教師を経験したい方、あるいは、ワーキングホリデー期間中に日本語教師の資格取得を本気で考えている方も多いと思います。
本記事はワーキングホリデー期間中に日本語教師の経験を積みたいと考えている方が対象です。
ワーキングホリデーをしながら日本語教師になる方法はいくつかありますが、具体的にどんな方法があるのか、ビザは何が必要になってくるのかを中心に解説していきます。
おすすめの国もわかりやすく説明していきますので、興味がある方は参考にしてみてください。
ワーキングホリデーとは?
ワーキングホリデー(通称:ワーホリ)はワーキング・ホリデー制度を指し、海外で暮らしながら旅行や就労ができるというものです。
ワーキング・ホリデー制度を利用するにはいくつか条件があります。
- ビザ申請時の年齢が設けられていること(ビザ申請時の年齢は基本的に18歳以上30歳以下ですが、国によっては18歳以上25歳以下としているところもあります)
- 年間ビザ発給枠が限られていること(年間ビザ発給枠に無制限の国もあります)
- 利用できる国が29カ国・地域で限定されていること(令和5年8月1日現在)
ワーキング・ホリデー制度の概要や詳細について知りたい方は「外務省HP」をご確認ください。
ワーキングホリデーで日本語教師になる方法は?
ワーキングホリデー期間中はアルバイトでもフルタイムでも就労可能です。
カフェやレストランの店員、ツアーガイド、ベビーシッターなど働き口はさまざまありますが、今回は日本語教師として働く方法をお話してきます。
ワーキングホリデー期間中に日本語教師として働く方法は2つです。
- 日本語教師として働く
- 日本語教師アシスタントとして働く
順番に解説してきます。
日本語教師として働く
日本語教師は日本語を母語としない外国人に対し日本語や日本文化を教えます。
日本語教師の具体的な仕事内容ですが、日本語の授業を行うことはもちろん、プレースメントテストやレベルチェックテストを行ったり、学習者の日本語力に合わせてテキストや教材を選定したり、業務は多岐にわたります。
日本語教師は日本語を話せる人であれば誰でも仕事に就けるというわけではありません。前もってきちんと資格を取得しておく必要があります。
日本語教師として働くための資格は以下の3つです。
- 大学院や大学で日本語教育専攻・副専攻であること
- 日本語教育能力検定試験に合格すること
- 420時間日本語教師養成講座を修了すること
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日本語教師アシスタントとして働く
日本語教師アシスタントは日本語教師のティーチング・アシスタントとして手伝いをします。
日本語教師アシスタントになるために有資格者である必要はありません。基本的にはボランティアでアシスタントを募っており、プログラム費用を払えば誰でも参加できます。
日本語教師アシスタントプログラム参加にあたり以下のような条件を設けている学校もあります。
- ワーキングホリデービザもしくは就労可能なビザを保有していること
- 心身的に健康な18歳以上であること
- 海外旅行保険に加入していること
- プログラム期間中の業務を全う出来ること
- 英語でコミュニケーションが取れること
上記に挙げた「英語でコミュニケーションが取れること」を重視している学校は多いです。英語力にあまり自信がないという方は日本語教師アシスタントをしながら語学学校で英語のレッスンを受けられるプログラムもあります。
資格がなくてもオンラインであれば日本語教師はできます。「オンライン日本語教師になる方法や求人の見つけ方」はこちらをお読みください。
ワーキングホリデーで日本語教師として働く!おすすめの国5選!
日本語教師アシスタントとしてワーキングホリデー期間中に働くならどの国がおすすめかを紹介していきます。現地で経験してみたいという方はぜひ参考にしてみてください。
【開放的でフレンドリー!幅広い層を受け入れる】オーストラリア
オーストラリアは日本語教師アシスタント派遣国として最も人気があります。日本が初めてワーキング・ホリデー制度を結んだ国であるということも大きく影響しているのでしょう。
オーストラリアにおける日本語教師アシスタントの派遣先は公立や私立の小学校、中学校、高等学校が中心です。派遣校はシドニー、メルボルン、ブリスベン、アリススプリングス、ダーウィン、アデレード、パースなど国内全土にわたります。
オーストラリアでは英語を使って授業を行うため、英検2級やTOEIC L&R600程度は必要です。まずは英語圏で日本語教師を経験をしたいという方にはぴったりだと思います。
【国民は温厚!大自然の中で学びたい方にぴったり】ニュージーランド
ニュージーランドはオーストラリアと同じオセアニアにあります。素朴でうつくしい自然に惹かれ参加を希望する日本語教師アシスタントも多いです。日本とのワーキング・ホリデー制度は1985年に導入されました。
ニュージーランドにおける日本語教師アシスタントの派遣先は小学校、中学・高等学校が多いです。ニュージーランド人は温和で物静かなところが日本人と似ています。
日本語授業は100%英語を使って行われます。英検2級やTOEIC L&R600以上は最低限必要となるのである程度の英語力をつけてから渡航されたほうがよさそうです。
【教育水準が高い!英語力だけでなく教師としての素養も必要】カナダ
カナダは教育水準が高い国として知られています。英語力はTOEIC L&R700以上が求められます。日本とのワーキング・ホリデー制度は1986年に締結されました。
カナダで日本語教師アシスタントとして働くのであれば単なる現地教師のお手伝いをすると甘くみないほうがよいかもしれません。しかし、優秀な日本語教師アシスタントはカナダでの永住ビザ申請の際に加点されることもあります。
派遣先はカナダ全土における日本語学習者人口の約半数を占めるブリティッシュコロンビア州、最も人口が多いオンタリオ州などの小学校、中学校、高等学校が中心です。アジア系移民が多いエリアでは、日本語が正規のカリキュラムとして組み込まれているところもあります。
【第三外国語の国!日常会話程度のドイツ語力必須】ドイツ
ドイツは2000年に日本とワーキング・ホリデー制度を結んだ国です。ワーキング・ホリデー制度を利用したい方に対しては無制限でビザ発給してくれます。
ドイツにおける日本語教師アシスタントの派遣先はギムナジウム(10~19歳までの9年制で大学へ進学することを前提とした者が通う教育機関)です。ドイツ語を使って日本語や日本文化を教えることになるので、英語力というより日常会話程度のドイツ語力が必須となります。
クラブ活動で日本語や日本文化を扱っている学校もあり、日本語教師アシスタントはそういった場面でも活躍できます。
【フランス語必須!日本文化や芸術を教えたいなら】フランス
フランスは2000年(正確には1999年12月に暫定導入を開始)に日本とのワーキング・ホリデー制度を導入しました。ワーキングホリデーの年間ビザ発給数を1500に限定しています。
フランスの日本語ニーズとしては、日本語を学ぶのが好きというより、日本の伝統芸能や文化に関心を持っている人が多い傾向にあります。小学校や中学校で外国語を学ぶことに力を入れており、大学などでも日本語を学べるようになっていますが、選択する者はそれほど多くはありません。
現地で日本語教師アシスタントを希望するなら、仏検3級(CEFR A1~A2)以上のフランス語力を持っていることが望ましいです。
本記事のまとめ
本記事は「ワーキングホリデーをしながら日本語教師になりたい方」に向けて解説してきました。
ワーキングホリデーで日本語教師になる方法、ワーキングホリデーで日本語教師として働く方におすすめする国と現地で必要な語学力は以下の通りです。
- 日本語教師として働く
- 日本語教師アシスタントとして働く
- オーストラリア(英検2級、TOEIC L&R600程度)
- ニュージーランド(英検2級、TOEIC L&R600以上)
- カナダ(TOEIC L&R700以上)
- ドイツ(日常会話程度のドイツ語力)
- フランス(仏検3級以上)
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