日本語教員試験の応用試験とは?
どんな問題が出題されるの?
このように、日本語教員試験の応用試験について詳しく知りたいという方も多いと思います。
本記事は日本語教員試験の受験を予定している方が対象です。
試験の概要、合格するための実践的なアドバイスなどについて解説していきます。
おすすめの講座やテキストも紹介していくので、気になる方はチェックしてみてください。
「日本語教師キャリア」は13,000名以上の日本語教師が登録している、業界最大規模の求人情報サービスです。日本語教師求人をお探しの方はぜひご利用ください。
日本語教員試験とは?
日本語教員試験は、認定日本語教育機関(=文部科学大臣の認定を受けた日本語教育機関)で日本語教育課程を担当する登録日本語教員になるために必要な資格試験です。
日本語教師が全員、日本語教員試験を受験しなければならないわけではありません。
日本語教員試験の対象となる方は、認定日本語教育機関で働いている先生や、これから認定日本語教育機関で働く予定がある先生です。
応用試験について
まず、日本語教員試験の概要は以下の通りです。
試験資格 | 年齢、学歴、国籍等の条件は不問 |
出願方法 | オンライン出願 |
出題内容 | 試験①基礎試験:100問(選択式) 試験②応用試験:聴解50問(選択式)、読解50問(選択式) |
合格基準 | 試験①基礎試験:各区分で6割の得点がある、かつ総合得点で8割の得点がある 試験②応用試験:総合得点で6割の得点がある |
当日の試験時間 | 9:00~16:30(応用試験まで受験する場合) |
受験料 | 18,900円(基礎試験・応用試験受験の場合) |
日本語教員試験の最大の特徴は、基礎試験と応用試験の2つがあることです。
応用試験は、基礎的な知識や技能を活用した、教育実践に即した問題が出題されます。
応用問題では、5つの区分「(1)社会・文化・地域」「(2)言語と社会」「(3)言語と心理」「(4)言語と教育(教育実習を除く)」「(5)言語」を横断する問題が出題されるため、基礎試験よりも難易度は高いです。
日本語教員試験に合格するための実践的なアドバイスは?
ここでは、日本語教員試験に合格するためのアドバイスについてお話していきます。
1つ目のアドバイスは「日頃から体調管理に努める」ことです。
試験は午前中に基礎試験が始まり、応用試験まで受験するとなると、夕方まで試験会場にいなければならないので、長丁場の試験です。
令和6年度の試験日は11月17日(日曜日)となっており、ちょうどこの時期は、秋も深まり、冬にかけて一段と寒くなる季節です。
試験本番で体調を崩すことのないよう、日頃から体調管理に努めるましょう。
2つ目のアドバイスは「サンプル問題を解く」ことです。
日本語教員試験はまだ始まったばかりで、過去問がありません。
しかし、日本語教員試験試行試験が令和5年12月10日(日曜日)に実施され、そこで出題されたサンプル問題(資料4, 第124回日本語教育小委員会,令和6年2月22日)は、一部がインターネット上で公開されています。
このサンプル問題を見ていただくと、どのような形式で出題されるかがイメージしやすいです。
問題形式に慣れておくためにも、サンプル問題を解いておきましょう。
日本語教員試験に合格するための講座やテキストは?
日本語教員試験に向けて準備をしようと考えているけど、どの講座で学んだらいいのか、どのテキストを使って学んだらいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、日本語教員試験向けにおすすめ講座やテキストを紹介していきます。
「日本語教師アカデミー」は420時間日本語教師養成講座の資料を無料で一括請求できます。講座をまとめて比較検討したいという方はぜひご利用ください。
それでは、以下におすすめの講座やテキストについて解説していきます。
【6カ月で修了】ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座420時間コース
おすすめの養成講座1つ目は「ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座420時間コース」です。
こちらの講座は、文化庁指針「日本語教員の要件として適当と認められる研修」のカリキュラムを満たした講座で、厚労省の教育訓練給付金制度の指定講座にもなっています(受講料の20%を支給、最大で10万円まで)。
さらに、経産省の「リスキリング支援事業」の対象講座にもなっており、受講料がなんと最大70%まで補助されるという、手厚いサポートが魅力の講座です。
【受講パターンが選べる】カナン東京日本語学校 日本語教員試験合格対策講座
おすすめの養成講座2つ目は「カナン東京日本語学校 日本語教員試験合格対策講座」です。
こちらは、2023年12月の施行試験を受験した講師陣がカリキュラムを作成しており、最新の知見をもとにした講座となっています。
基礎講座と応用講座がセットになった合格対策フルパック、基礎編講座、応用講座それぞれ個別に受講することも可能です。
【受験者必携の一冊】『日本語教員試験 対策用語集』
おすすめのテキスト1冊目は『日本語教員試験 対策用語集』(アルク出版)です。
養成講座に通わず、独学で勉強したいという方に強くおすすめします。
こちらの書籍は、日本語教員試験の「日本語教師【養成】における教育内容(必須の教育内容)」に対応していて、無料アプリ「booco」をダウンロードすればスマホからでも学習できます。
【新試験がわかる】『日本語教員試験 まるわかりガイド』
おすすめのテキスト2冊目は『日本語教員試験 まるわかりガイド』(アルク出版)です。
登録日本語教員に関する情報を知りたい方、情報を得ながら日本語教員試験対策も一緒にしておきたいという方には本書を強くおすすめします。
本書は二部構成で、前半は、登録日本語教員制度と日本語教員試験について解説されており、後半は、基礎試験と応用試験のための対策問題集となっています。
【日本語教員試験にも対応】『日本語教育能力検定試験 対策問題集』
おすすめのテキスト3冊目は『日本語教育能力検定試験 対策問題集』(アルク出版)です。
日本語教育能力検定試験向けの問題集でありながら、日本語教員試験の出題範囲である「必須の教育内容50項目」を網羅した構成になっており、キーワード問題や演習問題も満載です。
日本語教員試験合格を目指す方にもおすすめできる内容になっています。
本記事のまとめ
いかがでしたか。
本記事は「日本語教員試験の応用試験」について解説してきました。
「日本語教員試験の応用試験」「日本語教員試験に合格するための実践的なアドバイス」「日本語教員試験におすすめの講座やテキスト」は以下の通りです。
- 試験資格:年齢、学歴、国籍等の条件は不問
- 出願方法:オンライン出願
- 出題内容
試験①基礎試験:100問(選択式)
試験②応用試験:聴解50問(選択式)読解50問(選択式) - 合格基準
試験①基礎試験:各区分で6割の得点がある、かつ総合得点で8割の得点がある
試験②応用試験:総合得点で6割の得点がある - 受験料:18,900円(基礎試験・応用試験受験の場合
※応用試験について※
・基礎的な知識や技能を活用した、教育実践に即した問題が出題される
・5つの区分「(1)社会・文化・地域」「(2)言語と社会」「(3)言語と心理」「(4)言語と教育(教育実習を除く)」「(5)言語」を横断する問題が出題される
- 日頃から体調管理に努める(長丁場の試験であるため)
- サンプル問題を解く(出題形式がイメージしやすくなるため)
【おすすめの講座】
- ルネサンス日本語学院 日本語教師養成講座420時間コース
- カナン東京日本語学校 日本語教員試験合格対策講座
【おすすめのテキスト】
- 『日本語教員試験 対策用語集』
- 『日本語教員試験 まるわかりガイド』
- 『日本語教育能力検定試験 対策問題集』
本記事を参考に、ご自身にあった勉強法で日本語教員試験に臨んでみてください。
みなさまが日本語教員試験に合格されることを心から願っております。
また、「日本語教師キャリア」では、日本語教師の就職・転職を支援しています。
登録日本語教員への移行にかかる資格取得支援などが福利厚生として受けられる日本語学校の求人も多数扱っています。
日本語教師を目指す方、これから登録日本語教員試験を受けられる現役日本語教師の方は、ぜひこの機会に登録してみてください。
☟ 「日本語教師キャリア」に登録する ☟