日本語教育能力検定試験はどんな試験?
試験にはどんな問題が出題される?
このように、日本語教育能力検定試験の詳細を知りたい方も多いと思います。
本記事は日本語教育能力検定試験を受験しようと考えている方が対象です。
出願期間、試験時間、試験の構成や出題範囲などの概要を中心に解説していきます。
日本語教育能力検定試験について一通り理解しておきたい方は最後までお読みください。
日本語教育能力検定試験とは?
日本語教育能力検定試験は、公益財団法人日本国際教育支援協会が主催する試験です。
日本語教員を目指す学習者、日本語教育に携わる日本語教員に必要とされる基礎的な知識・能力を測ることを目的としています。「日本語教育の実践につながる体系的な知識が基礎的な水準に達しているかどうか」「状況に応じてそれらの知識を関連づけ多様な現場に対応する能力が基礎的な水準に達しているかどうか」を測るとても難易度の高い試験です。
日本語教育能力検定試験合格を含め、日本語教師の資格を得るためのルートは3つあります。
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以下、日本語教育能力検定試験の概要について解説していきます。
試験日と試験時間
日本語教育能力検定試験は毎年10月末の日曜日に行われています。
令和5年の試験日は10月22日(日曜日)に開催されました。
年に1回の試験なので、合格したいのであれば相応の準備をして挑みましょう。
日本語教育能力検定試験の試験時間は9時50分から16時40分までです。
午前中から夕方まで一日がかりなので体力勝負の試験とも言えます。
昼休みは11時40分からとなっており、午後の試験開始まで1時間ほど空きます。
受験料と出願期間
日本語教育能力検定試験の受験料は税込み17,000円です。
受験料の支払いは、クレジットカード、コンビニエンスストア、ペイジーとなっています。
出願登録した翌日から7日以内にいずれかの方法で支払いを行います。期間内に支払いをしなかった場合、その出願自体は無効となり、再度手続きが必要となるので注意してください。
日本語教育能力検定試験の出願期間は7月初旬から7月下旬までとなっています。
令和5年の出願期間は7月3日の0時から7月31日の23時59分までの受付でした。
出願は原則オンラインですが、やむを得ない事情がある場合は協会に相談可能です。
受験者数と合格者数
令和5年度に開催された日本語教育能力検定試験は、応募者数10,170名、全科目受験者数8,211名、合格者数2,542名でした。
日本語教育能力検定試験に出願はしたものの、何らかの事情で全科目(試験Ⅰ、試験Ⅱ、試験Ⅲ)を受験できないという方は毎年一定数います。
試験の構成と出題範囲
日本語教育能力検定試験の試験の構成は試験Ⅰ、試験Ⅱ、試験Ⅲとなっています。
試験Ⅰは90分、問題1から問題15まで、問題数は100問、100点配点のマークシートです。
試験Ⅱは30分、聴解で問題1から問題6まで、問題数は40問、40点配点のマークシートです。
試験Ⅲは120分、問題1から問題17まで、マークシート80問と記述1問の100点配点です。
日本語教育能力検定試験の試験の出題範囲は主要項目全50を対象としています。
大きなカテゴリーは「社会・文化・地域」「言語と社会」「言語と心理」「言語と教育」「言語」の5区分です。本試験はいずれの項目からもバランスよく出題されます。
本記事のまとめ
本記事は「日本語教育能力検定試験の概要」について解説してきました。
日本語教育能力検定試験の試験日、試験時間、受験料、出願期間、受験者数、合格者数、試験の構成、出題範囲(いずれも令和5年度の場合)は以下の通りです。
- 試験日:10月22日(日曜日)
- 試験時間:9時50分から16時40分まで
- 受験料:税込み17,000円
- 出願期間:7月3日の0時から7月31日の23時59分まで
- 受験者数:8,211名
- 合格者数:2,542名
- 試験の構成:試験Ⅰは90分でマークシート形式100問、試験Ⅱは30分の聴解でマークシート形式40問、試験Ⅲは120分でマークシート形式80問と記述1問
- 出題範囲:社会・文化・地域、言語と社会、言語と心理、言語と教育、言語
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