日本語教師は稼げるの?
日本語教師で年収1000万円に到達できる?
このように、日本語教師が稼げるか否かについて興味をお持ちの方、あるいは、現役の日本語教師で年収アップを目論んでいる方も多いのではないかと思います。
本記事は日本語教師で年収1000万円以上稼げるか否かについて知りたい方が対象です。
どうすれば日本語教師で年収1000万円以上稼げるようになるのか、日本語教師以外で年収1000万円以上稼ぐ方法は何かなどを中心にお話していきます。
最新の調査も盛り込みながら解説していきますので、関心がある方は最後までお読みください。
【結論】日本語教師で年収1000万円以上稼げる
結論からお伝えすると、日本語教師で1000万円以上稼ぐことは可能です。
以下は文化庁「日本語教師の資格創設に係る状況調査」の結果概要です(n=985、複数回答可、日本語教育を行っている機関、かつ常勤にて日本語教師を雇用する機関のみ対象)。
常勤日本語教師の年収別分布状況で1000万円以上を見ると、985名中207名が該当していることが分かります。これは全体の21%です。207名の内訳は大学等186名、法務省告示校14名、専修学校・各種学校3名、その他の日本語教育機関2名等々となっています。
「現役日本語教師に聞いたアンケート調査」を元にしたこちらの記事も参考になります。
大学等で教える
日本語教師で年収1000万円以上稼ぐ方法の1つ目は「大学等で教える」ことです。
大学には教授、准教授、講師、助教や助手などさまざまなポジションがありますが、年収1000万円以上を狙うのであれば、最終的に教授職を目指しましょう。
大学で教鞭を執るためには、大学卒業後に大学院へ進み、修士号や博士号の学位を取得する必要があります。大学関連の求人情報は「日本語教育学会」をご覧ください。
以下の記事では日本語教師の資格が取れる大学について解説しています。
法務省告示校で教える
日本語教師で年収1000万円以上稼ぐ方法の2つ目は「法務省告示校で教える」ことです。
法務省告示校は留学生を受け入れるためにビザ発給を行う日本語学校が該当します。よって、全ての日本語学校が法務省告示校というわけではありません。
出入国在留管理庁「日本語教育機関の告示基準に基づく各種報告について」に法務省告示校になるための詳細が記載されています。日本語教育機関の告示基準、日本語教育機関の告示基準解釈指針(いずれも令和5年5月1日一部改定)からご覧ください。
法務省告示校の日本語学校では、以下の項目を応募要件とする学校が大半です。
- 大学院や大学で日本語教育専攻・副専攻である
- 日本語教育能力検定試験に合格する
- 420時間日本語教師養成講座を修了する
- 日本語教師の勤務経験がある
また、日本語教師の国家資格化へ向けて「日本語教育機関認定法」が令和6年(2024年)4月から施行されます。こちらの記事内で簡潔にまとめているのでご確認ください。
専修学校や各種学校で教える
日本語教師で年収1000万円以上稼ぐ方法の3つ目は「専修学校や各種学校で教える」ことです。
日本語学校全体のうち約7割が株式会社などの民間企業により設立されていますが、専修学校や各種学校のように学校法人や準学校法人により設立されたもの、財団法人が運営しているものもあります。
専修学校(専修学校日本語科)は各都道府県知事により認可を受けている学校です。「専修学校(学校名)」と学校名の先頭に名称がある学校が該当します。基本的な日本語習得に加え、進学のためのコースを設置している学校も多くあります。入学時期は4月と10月です。
各種学校は授業時数、教員数や施設・設備など、各種学校規定等の一定の基準を満たしている場合に都道府県知事の認可を受けて設置される学校です。「一般社団法人 全国各種学校日本語教育協会」では各種学校に属する全国の日本語学校が一覧で確認できます。
「日本語教師キャリア」は日本語教師が登録する業界最大の求人サービスです。法務省告示校の日本語学校、専修学校や各種学校の日本語学校の求人も多数あります。求人をお探しの方、転職をお考えの方はぜひご利用ください。
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日本語教師以外で年収1000万円以上稼ぐ方法は?
日本語教育関連の会社を作る
日本語教師以外で年収1000万円以上稼ぎたいなら「日本語教育関連の会社を作る」ことです。
日本語教育関連の会社は国内外問わずさまざまあります。日本語を必要とするのは外国人だけではありません。マーケットを見て、既存のビジネスをリサーチしながら、社会や人々はどんな企業を必要としているか、会社を作ることで日本語教育業界における現況の課題をどのように解決していけるかなどをまずは洗い出す必要があります。
ビジネスオーナーが稼げるのは古今東西変わりません。
年収1000万円以上を稼ぎたいのであれば、雇用される側ではなく雇う側になりましょう。
海外と取引をしたいと考える方もいらっしゃると思います。こちらの記事では「海外と関わる仕事で役に立つ資格」について解説しています。
副業をする
日本語教師以外で年収1000万円以上稼ぎたいなら「副業をする」ことです。
本業は常勤の日本語教師で、副業で日本語教師以外のビジネスをするという方法もあります。その際は勤務先が副業可能かどうか確認しておくことをおすすめします。
正社員の常勤日本語教師の給料は平均年収約312万円です。ですので、常勤講師をしながら年収1000万円以上を稼ぐためには副業で約690万円以上の収入を得る必要があります。
副業で稼ぎたいという方はこちらの記事を参考にしてみてください。
人気YouTuberになれば副業でも本業以上に稼ぐことができます。
本記事のまとめ
本記事は「日本語教師で年収1000万以上稼ぐことは可能なのか」について解説してきました。
日本語教師で年収1000万円以上稼ぐ方法、日本語教師以外で年収1000万円以上稼ぐ方法は以下の通りです。
- 大学等で教える
- 法務省告示校で教える
- 専修学校や各種学校で教える
- 日本語教育関連の会社を作る
- 副業をする
今後のキャリアアップを図りたいと考えている方には、日本語教師のお金事情について徹底解説しているこちらの記事が役立ちます。